Connecting the Dots

アメリカの公衆衛生大学院留学に関するブログです。

授業・勉強

統計ソフトの話

医療やPublic Healthに限った話ではないが、研究をする場合は統計ソフトを使用することが多い。統計ソフトにはSTATA, R, SAS, SPSSなど色々あるが、私が入っている大学院ではSTATA, Rのどちらかを使用している人がほとんどを占めている。統計ソフトを主に使…

MidtermとFinal examの話 ~Open-noteとClosed-note~

Assignmentはコースによっても異なるが、学期の中間と期末にある試験(Midterm, Final)は大体どのコースにもある。これらのExamはTrue/False(◯✕)、Multiple choice(選択肢)、Short answer(1~3 sentenceくらい)と形式は色々で、日本の大学とそれほど…

Assignmentの話 ~長めのPaper②~

学期末のPaperはページ数が多いときでも、事前に書くべき内容と構成について大枠を指定されることが多いということを書いた(長めのPaper①)。最初の頃は「このコースだからこういうことを書くように丁寧に指示してくれているのだろう、大変だけど有り難いな…

Assignmentの話 ~長めのPaper①~

公衆衛生大学院(SPH)に限った話ではないと思うが、大学院ではたくさんのassignment(宿題)やquiz(小テスト)、exam(試験)がある。学期末の試験(Final)は通常のExam(50%)かPaper(35%)、Presentation(15%)のどれかで評価されることが多い。ちな…

ワクチンの話 ~Vaccine Hesitancyについて②~

Vaccine Hesitancy(ワクチン接種に対する躊躇いや拒否)について、前回(Vaccine Hesitancyについて①)の続きです。 『人々はなぜワクチンを打つのを躊躇うか?』 という問に対して、前回は1~3まで書いた。 1.ワクチン自体の成功 2.偶発的な時間的な…

ワクチンの話 ~Vaccine Hesitancyについて①~

先日”Vaccine Hesitancy”についてのレクチャーを受けた。Vaccine Hesitancyとは、ワクチンに対する”躊躇、ためらい、拒否”などのことだ。この内容についてまとめた講義を聞いたり勉強したことはなかったので、なるほどの連続だった。 特に印象に残った部分は…

Paperlessな環境と勉強について③ ~ついに購入~

Paperlessな環境と勉強について①と②でも触れさせていただいたように、以前からタブレットの購入について悩んでいたのだが、先日とうとうI Pad Pro 2018(12.9インチ)を購入した。 元々I Padは一台持っていたのだが、確か6年くらい前のものだと思う。今回新し…

費用効果分析:CEA(Cost-Effectiveness Analysis)について③

ICER(Incremental Cost-Effectiveness Ratio)を算出する際の難しさについて。 前回CEAについて②の中で書いた通り、費用対効果を分析する際、分子にはCostの差、分母にはEffectivenessの差を記載する。 たとえば、治療Aと治療Bを比較する際は、 ICER for B …

費用効果分析:CEA(Cost-Effectiveness Analysis)について②

CEA、私がまだ奥深く理解していないだけなのかもしれないが、研究のゴールは複数の治療法やプログラムの効果とコストを数値化して比較するというもので、ICER(Incremental Cost-Effectiveness Ratio)を求めることが多い。 このICER、前回CEAについて①で書…

費用効果分析:CEA(Cost-Effectiveness Analysis)について①

費用効果分析(Cost-Effectiveness Analysis)について。医療におけるアウトカムを考える上で、コストを考慮に入れる重要性は今後益々高まっていくと思うので、この分野の勉強をしている。 医療経済評価についてはいくつかの手法があるようだが、メジャーな…

SPHの授業 ~Biostatistics(生物統計学)のLab~

疫学と生物統計学のLabの様子を紹介したいと書いてから、だいぶ時間が経ってしまった…。 BiostatのLabは講義で学んだ内容について問題形式で理解を深めていくというものだった(おおかまには)。Epiと異なりDiscussion形式ではなく、講師(教授やTeaching As…

SPHの授業 ~Epidemiology(疫学)のLab③~

毎回苦労したEpidemiologyのLabだったが、この時間のおかげで疫学の重要なポイントを整理することができただけでなく、Discussionすること自体に慣れることができたと思う。それから、講義だとどうしてもインプット中心になるので、英語の各技能を自然に勉強…

SPHの授業 ~Epidemiology(疫学)のLab②~

今年は梅雨明けが早いようですが、アメリカ東海岸もとうとう真夏を迎えたようです。 この1年間、EpidemiologyのLabは予習も大変だったし授業(Lab)中も毎回Discussionについていくので必死だったが、この時間のおかげで様々な学びが深まったと感じる。疫学…

SPHの授業 ~Epidemiology(疫学)のLab①~

前回のブログ(~LectureとLab~)で少し紹介させていただいたが、SPHの中のいくつかのコースはLecture+Labで構成されている。もちろん、Public Health以外の大学・大学院でもLabはあると思うし、大学によって形式や時間設定等は異なると思うが、以下は私が…

SPHの授業 ~LectureとLab~

SPHの授業は、大きくLectureとLabに分かれている。Lectureは大きな教室だと200~300人くらいの学生が一緒に受けるものもあったが、10~20人くらいの少人数のクラスだとLectureといってもdiscussionが活発に行われるものもある。Labは、日本語に訳すと”実習”…

Paperlessな環境と勉強について②

授業に出る度にスライドや論文等の印刷を続けるのは現実的ではないと感じ、私もPC上に直接書き込む習慣をつけようと、Acrobat Proを購入した(studentだとdiscount priceで購入できる)。他の方法もあったのだが、ダウンロードしたPDFファイル(ほとんどのス…

Paperlessな環境と勉強について①

私が日本で学生だった頃はPowerpoint等のスライドを使用する授業が徐々に増えてきていた印象があるが、スライドの有無によらず、スライドを印刷したプリントや、内容に関連した資料が配布される授業が主流だった記憶がある。講義中は、配布プリントにメモを…

MPH留学 ~SPHの授業はどのくらい大変なのか~

これまで主にアメリカの公衆衛生大学院(SPH)、特にMPHプログラムに焦点を当てて出願準備について書いてきたが、少し話題を変えようと思う。GPA、PS(SOP)、CV/Resume、推薦状などについては、また折をみて書こうと思うが、あまり一般的な事柄以上のことを…