Connecting the Dots

アメリカの公衆衛生大学院留学に関するブログです。

留学が決まってから留学開始までにすること①

前回の記事を書いて以降、次に何を書こうか迷っていたのだが、一度以前からぼんやり書きたかったことを書こうと思う。

 

公衆衛生大学院の場合は留学が決まってから留学開始までに数ヶ月から半年ほどの期間があることが多い。この間にそれまでにしていた仕事+VISA申請、引越し準備など色々やることがあり、大抵の場合直前はとても忙しくなるのだが、それでも留学に向けて何か準備できることはないか…少しでも余裕をもってスタートさせたい…と考える。

 

その場合、前回書かせていただいた統計ソフトの勉強は候補の1つかもしれない。もちろん統計ソフトの使用が必要ないのであればしなくてよいのだが、MPHをはじめとする多くのプログラムで生物統計学は必修の科目の1つ。ただし、生物統計学が必修でも統計ソフトを使用するかどうかはコースによって分かれることもある。実際、私が学んでいる大学院では生物統計の要となるコースがレベル別に複数に分かれていて、ソフトを使用しないコースも用意されている(生物統計は必修だけど卒業後に統計ソフトは必要としない or 他の科目によりウエイトを置いてコースを選択したいという学生に向いていると思う)。

 

特に留学先の大学院で使用するソフトがSTATA、Rなどと分かっている場合は、最近はオンラインの教材も充実しているので、それらを利用しながら勉強できるだろう。問題なのはRではない場合はソフトを購入するときに決して安くはない料金がかかるのと、学生だと割引で購入できるので入学してから購入したほうがお得になる可能性があることか。

 

統計ソフトの勉強もいいが、疫学や生物統計学の勉強も有力だと思う。これらは、特に留学先の一番基礎的かつ必修のコースで使用する教科書などを事前に調べておいて、それを使って勉強しておけば留学生活で余裕をもってスタートできると思う。ただし、留学してから分かったのだが、多くの教科書は学生は無料でダウンロード(またはweb上で閲覧)することができる。これは違法でという意味ではなく、大学側が用意してくれている(*大学によってこのあたりのルールは異なる可能性があるので、事前に確認しておくとよいかもしれない)。紙の本は無料ではもらえないので、紙の本で勉強したい人は日本にいるうちに購入しておくのもいいかもしれないが、円で(日本で)買うよりドルで(アメリカで)買ったほうが安い教科書が多いので、ここでも注意が必要だろう。あと、本が多いと移動(引っ越し)が大変です…。

 

疫学や生物統計学は日本語の教科書や参考書も複数あるのと、これらの分野は概念を理解することが重要なので、日本語の本を一冊買って勉強するというのも個人的には十分アリだと思う。

 

あとは英語。これは英語に不安のある人なら誰しもが思いつくと思うし、私も英語が一番不安だったので少しでもなんとかしたいと思っていた。英語については日本にいるとどうしてもモチベーションが上がらないかもしれないが、Reading, Listening, Speaking, Writing、どれにフォーカスしてもいいだろう。会話ができるほど生活自体が楽になるのでSpeakingとListeningに力を入れたらいいかとも思ったが、かといって読む力・書く力ももちろん重要なので、何にフォーカスを置くかは人それぞれだろう。留学が決まった段階であれば英語の勉強法は十分熟知されていると思うので、自分がやれる範囲でやれるだけやれば、それは必ず留学先で生きてくるはず。

 

それから、留学したらできるだけ早めに自分のアドバイザー・指導教官となりそうな教授、言い換えると自分が関心のある分野を専門としている教官にコンタクトを取れるようにしておくとよい。これは多くの方から聞いた話なのと、私自身もそのように実感している。従って、大学院のホームページ等で教官のリストをみて、研究内容や受け持っている授業、publishされている論文等を確認しておくとよいだろう。もちろん、出願の時点でこれらはすでに終わっているということであれば、尚良いと思う。