Connecting the Dots

アメリカの公衆衛生大学院留学に関するブログです。

統計ソフトの話

医療やPublic Healthに限った話ではないが、研究をする場合は統計ソフトを使用することが多い。統計ソフトにはSTATA, R, SAS, SPSSなど色々あるが、私が入っている大学院ではSTATA, Rのどちらかを使用している人がほとんどを占めている。統計ソフトを主に使用する生物統計学(Biostatistics)のコースの最初に選んだのだが、特にRを強く希望などのpreferenceのない学生は基本的にはSTATAをすすめられ、私もSTATAを選択した。SASの使い方を学ぶコースもあるが、卒業後にSASを使用する可能性が高い学生など、一部の学生に限られている印象だ。

 

MPHやMSPHなどの修士課程に入学する前から統計ソフトをある程度使用していた経験のある学生は、専攻にもよるだろうがおそらく3割にも満たないのではないか。日本人でSPHに留学する学生は元々臨床研究をしていたがさらに深く体系的に学びたいという動機を持った方が(他の国からの学生よりも)比較的多いので、日本人に限ると少し増えるかもしれないが、全体だと実は1割くらいかもしれない。もしも全く使ったことがなくても大丈夫だろうか…と思っている方がいるとしたら、大学や専攻にもよるとは思うが入学してからで全く問題ない可能性が高そう、というのが現時点での私のなんとなくの実感だ。少なくとも統計ソフトを使ったことがないからという理由で出願を断念することはないだろう。

 

私が履修したBiostatisticsのコースでは始まって2週目くらいから統計ソフトを使用する機会が登場した(もちろん、統計ソフトを使用することがコースの目的ではないので、生物統計の重要なコンセプトを学びながら一緒に統計ソフトも使っていきましょうという感じだ)。最初に基本的な操作方法を説明され、打ち込むべきcodeも書かれてあるので、STATAを全く使ったことのなかった自分でもついていくことはできた。それでも最初のうちは立ち止まることが多かったが、そのうちに段々慣れていった。