Connecting the Dots

アメリカの公衆衛生大学院留学に関するブログです。

MidtermとFinal examの話 ~Open-noteとClosed-note~

Assignmentはコースによっても異なるが、学期の中間と期末にある試験(Midterm, Final)は大体どのコースにもある。これらのExamはTrue/False(◯✕)、Multiple choice(選択肢)、Short answer(1~3 sentenceくらい)と形式は色々で、日本の大学とそれほど変わらない印象がある。

 

ExamにはOpen-note examとClosed-note examがある。資料をみながら試験を解いてもよいものがOpen、いけないものがClosed。

 

日本のときに未体験だったのでこちらで新鮮に感じたのが、Open-note方式の試験だった(最近は日本でもあるのでしょうか…)。これは、資料持ち込みOK、もっというとパソコンを見ながら解いてもOKという意味だ。さらに、教室で決められた時間に受ける試験もあれば、自宅や図書室等で受けてもよい試験もある。

 

Open-note examは最初「ラッキー」と思ったのだが、そんなに楽ではない。問題は大抵工夫してあったりして、授業のスライド等を調べても(”Ctrl+F”でkeywordを検索したりしても)すぐには答えに辿り着かない問題が多い。また、特に時間制限が設定されていない試験(例えば試験が配布された日の1週間後までに提出といったもの)は解答の質の高さも求められ、採点も厳しくなる。一方で教室で行われるOpen-noteの試験は大抵試験時間が短いため(普段の授業と同じ時間帯に試験がある)、ゆっくり調べている時間はない。それからコースによっては、学んだ知識ももちろん重要だが必要な情報に正確に素早く辿り着く能力も大切なので、Open-noteにしているという話をされている教授もいた。

 

Closed-note examは自分のノートやパソコンなど資料となるものはカバンの中にしまう形式、所謂普通の試験である。Open-noteよりも基本的な内容を問うているものが多いが、理解していないと全く分からないので、Closed-noteの試験の直前は毎回ドキドキしている。

 

Open・Closedに関係なくどのコースも良問が多いなぁと受けながら感心してしまうことが多い。もちろん試験中に「ほぉ、ほぉ…」などと感心している余裕はないのだが…。例えばEpidemiology(疫学)やBiostatistics(生物統計学)なら、ちょうどその学期に勉強した内容に関して最新の論文のFigureを利用して問題が作られていたり…。最新だからいいというわけではないのだが、工夫して作られているのが分かる。教授にとっては難しい作業ではないのかもしれないけど、すごいなと思う。