MPHをはじめとしたSPH留学を志そうか迷っている人へ4
出願に至るまで、私はあっちにいったりこっちにいったり、迷いに迷いながらようやく決心がついたので、このタイトルについてもう少し書きたいと思う。
MPHに限らず大学院留学となると、最大のネックになるものの1つが経済面だろう。アメリカのSPHは1~2年で、学費だけでも500万以上はするところが多い。生活費は都市により多少異なるが、2017年12月現在の為替レートであれば、全体でみると日本よりもアメリカのほうが物価は明らかに高く感じる。子供がいるとなると、教育費も考慮する必要がある。もしも留学しないで同じ仕事を続けていたと仮定すると、機会費用は1~2年でかなりの額に達するのではないか。
さらに、MPHを取得したからといって、その先のキャリアは保証されていないという話は頻繁に耳にする。MPHを取得したからといって何かできるようになるわけではなく、公衆衛生領域の入り口に立ったに過ぎないという話も聞く。おそらくそうなんだろうと思う。実際私も卒業後はどうなるか分からない。それでも、まだこちらに来て半年ほどしか経っていないが、本当に来てよかったなと思っている。苦労も多いし、諦めたくなる瞬間も何度かあったが、新しいことを経験できることと、何より勉強が楽しいので、私自身は喜びを感じている。
従って、留学したくなったら、Public Healthの勉強に身を捧げたくなったら、進学を検討しない理由はないかなと思っている。