Connecting the Dots

アメリカの公衆衛生大学院留学に関するブログです。

出願準備4 ~TOEFLとIELTS~

MPHに限らず、欧米の大学院に留学するためにTOEFLやIELTSのスコア提出が必要となることは多い。アメリカの場合、TOEFLを受験する人が多いと思われるが、最近はIELTSを受け入れている学校も多い。ただし、IELTSのスコアについて言及していない大学に出願しようと思っているのであれば、(当たり前のことかもしれないが)TOEFLのスコアを提出したほうがいいと思う。

TOEFLとIELTSの試験構成や対策方法の違いについては他のブログ等に譲るとして、アメリカのMPHを目指す上での私の個人的な感想を書きたいと思う。

 

1.IELTSを選択した場合、実際の合否に不利に働かないか?

アメリカといえばTOEFLであり、イギリスやオーストラリア発祥のIELTSでは、いくらハイスコアを提出しても出願においては不利にならないのか。私もこのように思った。正確なところは分からないが、IELTSでアメリカのSPHへの留学を実現させた人は私の周囲にも複数いる。実際に、各大学のwebsiteをみてみると、多くの大学でTOEFL100/IELTS7.0のように、TOEFLとIELTSは並列して書かれてある。もしかしたら審査においての印象はTOEFLのほうがよいと考えている学校もあるかもしれないが、IELTSでも問題ないのではないか。というのが現時点での実感である。

 

2.では、実際TOEFLとIELTSどちらを選ぶのがよいのか?

TOEFL100とIELTS7.0を比較した場合、帰国子女ではない多くの日本人受験生にとって、IELTS7.0のほうがスコアメイクにかかる期間は短くなるだろう。この話を複数の方から聞いたことがあるのと、私は両方受験したことがあるので個人的な経験からしてもそう思う。ただ、もちろん全員に当てはまるわけではないと思う。IELTSは、リーディングの文章が長く、リスニングでイギリスやオーストラリア英語のアクセントに慣れる必要があり、ライティングの採点が厳しい(と感じる)。どちらを勉強するか迷っていて時間がある方は、両方の公式問題集を解いてみて感触を確かめるのも1つの方法だと思う。

尚、TOEFL100, IELTS7.0というのは一例であり、TOEFL80程度から出願できる大学もあれば、専攻によっては実際のmininum scoreは100よりもさらに高いところもあると聞く。また、IELTSに関しても7.5が求められる大学もある(7.0と7.5ではかなり違う)。出願を検討している大学の情報はしっかり調べてから対策を開始したほうがいいと思う。