意志の大切さ
これまで他の記事の直接の引用はしてこなかったが、少し感じることがあったので。
"東大・京大・早慶 一流企業のエリートが「日本ヤバイ」と言う理由”(現代ビジネス - 2018.12.14)という記事を読ませていただいた。
まず、記事の中で最も力点が置かれている部分ではないと思うが、
”衰退傾向にある日本の半導体産業について分析しなさい”
実際の試験用紙を開いてこのような内容の問題が目に入ってきたら、自分ならかなり動揺するだろうなぁ…と感じた。
そしてこれは、Public Healthの世界にも類似した部分があり得ると思った(”衰退”という表現がどこまで当てはまるかどうかは分からないが)。こちらの授業を受けていても、時々日本の事柄が例として出されることがある。良い・悪いという意味合いの例だけではないが、それでも時々ドキッとすることがある。変化するというのは難しいことだと思うけど、医療やPublic Healthにおいて日本が他の国々を参考にして変わったらもっと良くだろうなぁと思うことはいくつもある。ただ、実際の授業のディスカッションや試験の中で、上記の試験問題のような内容を目にしたことは、これまでにない。
本文の中で筆者は”意志の重要さ”について強調していた。
”自分がこれをやりたいを持つ”、とても大切だと思う。
私とは業界や勉強している内容も異なるが、筆者が苦悩されている部分について共感するところがあった。
そんな私は、一応これまで個人的には”自分のやりたいこと”を意識しながら進路を選んできたつもりだ。公衆衛生大学院への留学も、自分のやりたいことに近づくために決意した。Statement of Purposeにも、『卒業後は〜〜をしたい、〜〜を実現したい』という内容を書いた(推測になるが、MBA受験においてもStatement of Purposeは非常に重要な書類で、非常に具体的な内容が求められると聞くので、その受験に合格された筆者たちも具体的な短期目標、長期目標等を書かれただろう)。
ただ、こちらにきて、自分のやりたいことというのがまだまだ思っていたよりも抽象的だなと感じることがある。そして、色々うまくいかなかったり、新しいものに触れたりしながら、正直多少なりともぶれている(と実感している)のも事実で、実際に
”将来、何がしたいんだい?”
と尋ねられると、一瞬考えてしまい、一応答えることはできても、
後から振り返ったときに、
『なんかごまかしていないか、本当にそれが自分の答えなのか…』
と自問しながらため息が出てしまうこともある。
なので、恥ずかしい話だが、未だに自己紹介で何を話すか立ち止まって考えてしまうことがある。
やりたいことがぶれず、確固たるものがあることは素晴らしいことだと思う。
ただ、それを見つけるのも容易ではないと思う。
それから、これがやりたい!と強く自分の中で思っていても、時間の経過や環境の変化によって変わることはあり得ることだと思う。
結局のところ留学中、こんなことを自分に問い続けている気がする。
自分が真面目に考えすぎているのかもしれないが。
楽な過程ではないのだが、後から振り返ったときに貴重な時間だったと思えるのではないかと期待しつつ、毎日迷いながら過ごしている。