Connecting the Dots

アメリカの公衆衛生大学院留学に関するブログです。

SPH留学 ~いつ目指すのがよいか~

公衆衛生大学院(SPH)への留学、具体的にいつ目指すのがよいか。アメリカの場合、MPHプログラムは2年以上の職務経験が必要とされる大学が多い(と認識しているが、大学によって異なるかもしれない)ので、大体若くて24歳くらいの入学となる。私の大学も、おそらく20代後半が1番多い年齢層なのではないかと思う。

 

(追記:2018年12月31日)MPH以外の修士課程(MS, MSPH, MHSなど)の場合は学部卒業の時点で出願可能な大学が多い(職務経験は必要とされない)。従って、MPHとは母集団が異なる可能性も高い。

 

若いうちに行く or ある程度を経験を積んでから行く、それぞれメリットとデメリットがあるだろう。

 

私は留学が始まってから「あれをしてから来ればよかった。もっとこうしておくべきだった。」と、後悔してしまうことが多い。断トツで感じる頻度が高いのは…そう、英語。もっと話せたら、聞けたら、早く読めたら、多彩な表現で書けたら…、何度も思った。ただ、その後悔がずっと続くというわけではなくて、今の自分で精一杯なんだろうなと感じることも多い。人によると思うが、日本にいると中々英語を読む・話す・聞く・書くという機会は限られる。その環境の中で、”勉強のための勉強”をするというのは、少なくとも私は苦手だった。

次に感じるのは、研究の経験である。私には留学前にほとんど研究の経験がなかった。おそらく研究をしながら感じた疑問点とか、論文等を書いた経験があれば、今勉強している内容に対する理解の質も違っただろうし、学んでいる内容を応用させることももっとできただろうと感じることが度々ある。ちなみに、研究については入学前に経験がない学生もたくさんいるし、MPHのカリキュラムでは本格的な研究は必要とされていない。

他にも大小様々な準備不足を実感することはたくさんあるのだが、今仮に留学前の自分に戻ったとしても、中々それらを解決した上でもう一度留学を目指すというのは難しいだろうと思う。そういったことを感じるのも留学における1つの貴重な経験と捉えて、感じたことを忘れないようにしたいと思っている。

 

繰り返しにあるが早く行く・年数を経てから行く、ともにadvantage/disadvantageがあるが、(出願を延期していると)タイミングを逃してしまう可能性もあるので、思い立って留学できる環境が整っているのであればすぐに行動に移すのもいいのではないかと思う。様々な準備が整っているほうがより学びも深まるし、留学生活の満足度も上がる可能性があるが、出願のrequirement(例:2年間の職務経験)を満たしている場合は早すぎてよくないということはあまりないのではないか、というのが個人的な見解である。