Connecting the Dots

アメリカの公衆衛生大学院留学に関するブログです。

MPH留学 ~1年制 vs 2年制~

アメリカのMPHプログラムは2年制(9月頃から翌々年5月頃:約21ヶ月間)の大学が多く、一部1年(弱)や1.5年ほどなどに短縮したプログラムもある。私が知っている1年制のSPHの場合、入学から卒業までの1年間はほぼぎっしりカリキュラムが組み込まれている。在学中はとても忙しくなると思われるが、2年制よりも卒業が1年早くなる。2年制の場合、1年目と2年目の間に夏休みがあり、その休みを使って一時的に出身国に戻ったり、インターンシップに参加する学生が多い。その点は1年制にはない特徴の1つだと思う。

留学に充てられる期間が1年以内と限られている場合は1年制しか選択肢がないが、時間的制約がない場合はどちらか迷われる方も多いと思う。私は、留学を志した当初は2年間じっくり学んで、休みの間はインターンや旅行など、学校にいたらできないことがやれたらなと考えていた。ただ、出願準備をしている間に1年か2年かなどと考えている余裕はなくなり、正直なところ出願後は合格した大学が複数あれば、その中から選ばせていただこうと考えていた。出願時になると、1年 or 2年というのは、学校を選ぶ優先順位としてはかなり下がったというのが個人的な印象である。

1年制の場合、途中に長い休みがないのでインターン等に充てられるまとまった時間が取れないのが難点かなと思ったこともあるが、卒業した後にインターンに参加することで、2年制のMPHと同じ期間でそれ以上の経験ができるかもしれない。

費用について。1年制のMPHで有名なHarvard大学とJohns Hopkins大学はとても学費が高いが、他の2年制のMPHプログラムも2年間合計では負けず劣らず学費は高くなる(細かいところまで調べているわけではないのである程度の差はあるかもしれないが)。卒業した後の年は新しい職についているかもしれない(ので2年制MPHの2年目にあたる年は収入がある可能性もある)。それから家賃をはじめとする生活費は、都市によってかなり変わってくるし、それが1年か2年かとなると大きく変わる。留学2年後の時点で、経済面で1年制がよいか2年制がよいか、中々言い切るのは難しいと思う。

結局何が言いたいかというと、(時間的制約のない方は)1年か2年かを考えるよりも、何を学びたいか、卒業後どうなっていたいか、それらを考えて具体的にしていくほうがはるかに重要になると思われる。