Connecting the Dots

アメリカの公衆衛生大学院留学に関するブログです。

Public Healthを勉強する ~海外か国内か~

留学も目指したいが、仕事・家族・言語や文化の違い・経済面…様々な理由から国内の公衆衛生大学院への進学とどちらかを迷われる方もいるだろう。

国内では、2000年に京都大学に公衆衛生大学院が設置され、以降もいくつかの大学で開校されている。アメリカやイギリス等のほうがPublich Healthにおける教育や研究の歴史も長くて豊富なコースが存在する学校が多いとは思うが、日本で公衆衛生学を体系的に学ぶこともできる。それから、留学後(覚悟はしていたが)英語で新たな内容を学ぶというのはときにとても苦しい作業であると感じている。これが日本語ならもっと効率よく学べているのではないか…と、何度か思った。ただし、日本語の教科書というのは限られているし、英語のほうが情報源がたくさんある。長い目でみると英語で学ぶほうが効率的なのかもしれない。

日本の大学院に進むか留学するか、どちらがよいのか…この問いに対してスラスラと答えるのは難しいと思う。ただ、留学することで日本にいたら経験できないことを経験できたり、気づかなかったことに気づけたりするチャンスは増えると思う。また、一般的にアメリカのSPHにはコースが豊富にあるので、自分の関心のある分野についてピンポイントでコースを設置している大学が日本よりは見つかりやすいかもしれない。また、その分野を専門としている教官の元で学ぶことで、可能性が広がりやすくなるかもしれない。

留学は難しいという事情や理由がなくて、少しでも海外か国内の大学かで迷っている場合は、個人的には留学を積極的に検討してほしいとは思っている。

 

ちなみに、MPHの留学について情報を集めている方はご存知の方が多いとは思うが、アメリカのJohns Hopkins大学にはオンラインのコースがあり、日本にいながらMPHが取得できるというカリキュラムが存在する。春に教授陣が京都に来て、講義をされる機会もある。