Connecting the Dots

アメリカの公衆衛生大学院留学に関するブログです。

MPH留学 ~SPHの授業はどのくらい大変なのか~

これまで主にアメリカの公衆衛生大学院(SPH)、特にMPHプログラムに焦点を当てて出願準備について書いてきたが、少し話題を変えようと思う。GPA、PS(SOP)、CV/Resume、推薦状などについては、また折をみて書こうと思うが、あまり一般的な事柄以上のことを書ける自信がない…。

 

大学院の授業はどれくらい大変なのか?合格できたとしても本当についていけるのか?私は留学前この点がとても不安だった。MPH留学経験者の話を自分なりに解釈して、”大変だけど行けばなんとかなる”のようなイメージを持って(というより期待して)留学生活を開始したが、特に最初の授業や最初の課題、最初の試験の前はとても不安だった。日本にいると、アメリカの大学院生活はとにかく勉強が大変という話を聞くことが多かったが、自分なりにここまで感じてきた印象をまとめようと思う。尚、海外経験が豊富で英語がとても得意な方は、以下の内容は部分的にしか当てはまらないと思うので、読み飛ばしていただければと思う。

結論から書くと、自分が当初抱いていたイメージはこれまでのところ大きく間違えてはいなかった。やはり大変だったし、今後さらに学期が進むにつれて大変さが増すかもしれないとは覚悟しているが、幸いにもここまでのところは必死に取り組むことで一応”なんとかなっている”。今後、さらに忙しくなるとこのブログを書く余裕もなくなってしまうかもしれないが、できるだけ続けたいとは思っている。

 

日本でいう”試験前の忙しさが学期中ずっと続くような感じ”と表現されることがあるが、まさにそれは当たっていると思う。SPHの授業は、多くのコースにおいて絶え間なく宿題や小テスト、中間・期末試験、ライティングの課題などが続く(もちろん例外もある)。力を緩めながら取り組む余裕は(少なくとも私には)ほとんどない。元々基礎知識のあるコースなら少しは負担が減るのかもしれないが、それでも英語の問題が残る。また、こちらにきてわざわざ日本で学んだことのある内容を再度学ぶよりは、自分にとって新しい内容を学びたいという気持ちが勝り、結局履修する授業は新たなもの中心になってしまうのだ…(これは人によるのかもしれないが、多くの学生がこのような考え方であるとは思う)。

試験前の状況がずっと続くといっても、土日は毎週休みだし、留学しているので仕事はない。勉強に集中できる環境というのはとても有り難い。社会に出た後のほうが学生時代より大変と感じている方もたくさんいらっしゃるし、SPHへの留学を目指す人は日本でとても忙しい職に就いている方が多数だと思うので、これだけではあまり大変さが伝わらないかもしれない。

自分にとって大変なのは、(どのくらいのウェイトを占めているかは分からないが)やはり英語の問題が大きいと思う。周囲の学生と躓くポイントが異なるし、1つ1つの課題にかかる時間が(ものによっては圧倒的に)変わる。ポイントが異なるといっても、多くの場合自分だけが躓いているように感じている。日本であれば、目の前の試験や課題が難解であっても、周囲の学生と足並みを揃えていればある程度大丈夫かなみたいな思いはあった。ただ、それがここでは通用しないので、周囲の学生云々ではなく、自分の置かれた能力や状況でがんばるしかない(書いていて、当然だ!と自分に突っ込みたくなるが…)。自分が分からないことがあれば分かるまで調べたり質問したりして理解することに努め、どんなに長い時間がかかろうともがんばってライティングを書き上げる。それから、ディスカッションが中心の授業では準備しないと授業中全く周囲の学生の議論についていけなかったり自分の考えを伝えられないこともあるので、できる限りこれらに向けた準備(予習)もがんばる。こうやって、ただでさえ課題が多いのにどんどん時間がかかる方向に進む。

期末試験がある学期の最終週は、複数のコースの試験や課題提出期限が重なる。例えば疫学の期末試験のためにできれば3日間は勉強したいと思っていても、3日間を疫学だけのために時間を用意するのは至難の業だ。従って、日頃から全力で授業なり討論の内容を理解することに努め、試験前は限られた時間でこれまで学んだことを復習する時間に充てるようにしている。

 

なんだか書き始めたらまとまりのない文章になっている気がする。

気がついたら、編集・追記するかもしれませんので、悪しからず…。